上京して早10年以上。ふと、「そういえば皇居の二重橋って、ちゃんと見たことあったかな?」と思い立ちました。
気になって調べてみると、二重橋がある皇居外苑は、黒松が点在する広大な「大芝生広場」や、江戸城の面影を色濃く残す「濠」や「城門」など、歴史的建造物が数多く残る観光スポットだということが分かりました。
これをきっかけに、「もう一度、東京という街をじっくり歩いてみよう」と思い立ち、大手町駅から皇居外苑へ散策してきました。
本記事では、実際に歩いて感じた皇居外苑・二重橋周辺の見どころや魅力を詳しくレポートします。
皇居外苑について
大手町から皇居に向かいます。歩いている途中を振り返ってみると、美しい東京駅丸の内駅舎が見え、東京の高層ビルとの圧巻のコントラストが何とも美しいです。
そして「お濠」では、飼鳥であるコブハクチョウのほか、カルガモ、カイツブリ、ダイサギ、コサギなどが見られます。

更に、多くの樹木が植栽されて「大芝生広場」として整備されており、都民の憩いの場となっています。
人が沢山倒れていたので、死体が転がっている!と思ったら日光浴をしている人々でした。(笑)
・・・気を取り直し広大な砂利道を進みます。
二重橋について

こちらは「正門石橋」です。二重橋だと誤認されることがありますが、実はこの石橋の奥にある正門鉄橋が「二重橋」なのです。
・・・知らなかった。
奥の鉄橋は、木造橋時代に橋桁が上下二段に架けられていました。そこから「二重橋」と呼ばれるようになったそうです。しかも、現在の鉄橋は昭和39年に架け替えられたもので、橋桁は二重ではありません。
「手前の石橋と奥の鉄橋が同じ濠に2つ重なって架かる橋だから二重橋」というのは正確な解釈ではないそうです。
・・・なるほど。勉強になります。
正門には皇宮警察官がおり、通常一般人は二重橋を渡ることはできませんが、新年や天皇誕生日の皇居一般参賀時には正門が開放され渡ることができるそうです。
ふと、後ろを向くと外国人観光客で溢れており、英語、中国語、韓国語が飛び交います。観光コースになっているらしく、海外ツアー客ばかりでした。日本人は警備のおっちゃんと自分だけであることに気付く。(焦)
【二重橋の住所】
- 東京都千代田区皇居外苑1-1
桔梗門について

さて、気を取り直して「桔梗門(ききょうもん)」で写真をパシャリ。
二重橋の熱気とは違い、こちらは平穏で、門と松、そして白壁の美しさをお濠の水面が映しています。この風景の美しさに観光客は皆、静かに心を打たれていました。
桜田門について

続いて「桜田門」を目指します。
桜田門は、昭和36年に旧江戸城外桜田門として国の重要文化財に指定されました。ちなみに、外側の「高麗門(こうらいもん)」と内側の「渡櫓門(やぐらもん)」の二重構造になっており、2つの門を差して一般的には桜田門と言います。
開門されており、ランニングをしている人が沢山いました。皇居周辺は1周が約5キロで信号機もないことからランニングコースになっています。
安政7年に、この門の近くで水戸藩浪士らによる大老井伊直弼の暗殺事件「桜田門外の変」が起きた場所でもあります。教科書でしか知らなかった「桜田門外の変」もこのような建造物を目の前にすると歴史を実感します。
二重橋や桜田門といい、勘違いしていました。いや~勉強になります。
そして、桜田門の正面には警視庁の庁舎があります。このことから警視庁は隠語で「桜田門」と呼ばれることもあるそうです。
二重橋を訪問した感想
皇居外苑は、東京観光の玄関口として多くの外国人観光客が訪れる場所であり、多くの建造物を有する歴史の宝庫です。
単に教科書の知識だけではなく、改めてこの場所を歩いてみることで「歴史の重みを感じる」そんな場所でありました。
なお、隣駅の街の情報についても詳しく知りたい方は、【浮世絵の風景は今どうなった?名所江戸百景「日本橋江戸ばし」を歩く】や、
【竹橋の観光スポットは?竹橋に来たらどこに行く?】を是非ご覧下さい。
また、東京駅のキーホルダーなど電車グッズにご興味のある方は、以下からご購入できますので、こちらも是非ご覧下さい。
