
徳島でSuica・PASMOが利用できる場所について、結論としては、鳴門以外では利用できる場所はほとんでありません。
旅行や出張で地方を訪れる際、「キャッシュレス決済が使えるかどうか」は気になるポイントのひとつです。特に、東京や関東圏では当たり前に使われている交通系ICカード「Suica」や「PASMO」が、他の地域でも使えるのかどうかは、事前にチェックしておきたいところです。
そこで今回は、徳島でSuicaやPASMOはどこまで使えるのか?という疑問にお答えします!
全国展開しているチェーン店であれば比較的対応しているケースが多いものの、観光施設などではどうなのか?
本記事では、実際に2025年に徳島を訪問し、現地の交通系ICカードの対応状況について調査してきましたのでご紹介します。
徳島の交通系ICカード事情について

交通系ICカードは、鉄道会社や地域ごとに発行されている非接触型の電子マネーカードです。主なカードには以下のようなものがあります。
- PASMO(パスモ):東京メトロなどの私鉄
- Suica(スイカ):JR東日本
- Kitaca(キタカ):JR北海道
- TOICA(トイカ):JR東海
- manaca(マナカ):名古屋の私鉄
- ICOCA(イコカ):JR西日本
- PiTaPa(ピタパ):関西の私鉄
- SUGOCA(スゴカ):JR九州
- nimoca(ニモカ):西日本鉄道
- はやかけん:福岡市交通局
これらのカードは相互利用が可能で、1枚持っていれば全国の対応エリアで利用できます。
徳島の鉄道会社はJR四国ですが、JR四国においては、交通系ICカードは発行されておりません。JR西日本のICOCAについても、使えるのは香川県の一部のみで、徳島県は現状対象外となっています。
ちなみにJR四国の時刻表を見てみると、電車は1時間に2本程度の運行状況。しかも徳島県の鉄道はディーゼル車(汽車)で電化されていないため、厳密には電車ではありません。
徳島の基本的な移動手段は車のため、交通系ICカードは普及していないのが現状です。
なお、SuicaとPASMOのどちらを利用したら良いかについて詳しく知りたい方は、【SuicaとPASMOの違いを徹底比較!東西線ユーザーはどっちがお得?】を是非ご覧下さい。
徳島のSuica・PASMOの利用可否

さて、本題ですが、徳島でSuicaやPASMOはどこまで使えるのか、公共交通機関である、電車(ディーゼル車)、バス、タクシーのSuica・PASMOの利用可否、そして、観光施設のSuica・PASMOの利用可否について〇×で示しています。
なお、この〇×は交通系ICカードの利用ができるかどうかで、現金のチャージ可否などは考慮していませんのでご留意下さい。
ちなみに、上記のとおり、SuicaやPASMOは全国のICカードと相互利用が可能であることから、以下の「交通系電子マネーご利用になれます」のマークがある場所は、SuicaやPASMOの利用が可能な場所となります。

(出典)http://www.nittohmall.com/images/mallguide/140501_01.jpg
電車、バス、タクシーのSuica・PASMOの利用可否
まずは、電車、バス、タクシーのSuica・PASMOの利用可否になります。
| 名称 | 利用可否 |
| 【電車】 JR四国 | × |
| 阿佐海岸鉄道DMV | × |
| 【バス】 徳島空港リムジンバス(乗車券売機) | 〇 |
| 徳島市営バス | × |
| 徳島バス | × |
| 【タクシー】 吉野川タクシー | 〇 |
| 金比羅タクシー | × |
| 宝タクシー | × |
空港までのリムジンバス以外のバスではSuica・PASMOは利用できません。
タクシーにおいても基本的にはSuica・PASMOは利用できませんが、PayPayが利用可能なタクシーはいくつかありました。
観光施設のSuica・PASMOの利用可否

続いて、観光施設でのSuica・PASMOの利用可否は以下のとおりとなります。
| 名称 | 利用可否 |
| 大塚国際美術館 | 〇 |
| 小型水中観潮船アクアエディ | 〇 |
| 大型観潮船わんだーなると | 〇 |
| 大鳴門橋遊歩道渦の道 | 〇 |
| 大鳴門橋架橋記念館エディ | 〇 |
| エスカヒル鳴門 | 〇 |
| 徳島城博物館 | × |
| 阿波おどり会館 | × |
| 眉山ロープウェイ | × |
| あすたむらんど徳島 | × |
| 脇町うだつの町並み | × |
| 鳴門市ドイツ館 | × |
| とくしまファミリーランド | 〇 |
| とくしま動物園 | × |
| とくしま植物園 | × |
| 祖谷のかずら橋 | × |
| 大歩危峡遊覧船 | × |
鳴門にある大鳴門橋の施設や大塚国際美術はSuica・PASMOは利用可能となっております。
一方で徳島市内やその他のエリアでは残念ながら、Suica・PASMOが使える場所はほとんどありませんでした。
Suica・PASMOは徳島で使える?実際に現地で検証のまとめ

そんな訳で車文化の徳島では交通系ICカードは普及しておらず、鳴門以外ではSuica・PASMOが使える場所はほとんどないとの結果でございました。
さて最後に今回の感想ですが、関東圏の方が四国に観光に行くことは珍しく、四国に行く場合でも、香川にうどんを食べに行ったり、松山の道後温泉に行ったり。どちらかと言うと、阿波踊りが開催される時期以外、徳島は観光でスルーされる県でした。
しかし、NHK紅白歌合戦で、徳島県出身の米津玄師さんが大塚国際美術館のシスティーナ・ホールから「Lemon」を生中継で歌唱したことで大きな話題にもなり、徳島の知名度も上がりました。

システィーナ・ホール入り口には、米津玄師さんの「Lemon」のジャケットを陶板にして展示されています。(感動でさっそく、パシャリ。)大塚国際美術館の累計来館者数は2022年に600万人を突破したほか、徳島への観光客も増えている印象です。
と言うのも今回更に感じたことは、外国人観光客が増えたことです。これまで徳島にまでわざわざ観光に来ることがなかった外国人が増えたことはとても驚きでした。
徳島県では国際線の「徳島〜香港」や「徳島〜韓国」の直行便を運行させるなど、東京とは違う秘境の地徳島を少しずつですが世界にアピールしているようです。
Suica・PASMOは使えませんが、これまで徳島に行ったことがない方は一度足を運んでみて下さい。
なお、近隣県でのSuica・PASMOの対応状況についても詳しく知りたい方は【大阪でSuica・PASMOが使える場所は?旅行前に知っておきたい情報!】、
【松山でSuica・PASMOは使える?利用できる場所を検証してみた!】を是非ご覧下さい。
また、東京メトログッズにご興味のある方は、以下からご購入できますので、こちらも是非ご覧下さい。
