東西線沿線に10年以上住んで感じた東西線の住みやすい駅
東京には多くの駅があり住む場所を考えると・・・
あの駅がお洒落で良いな〜
会社や学校から近い場所が良いな〜
などなど悩むところです。
そんな時、インターネットの記事に「住みたい街ランキング」が特集されており、
読んでみると・・・
「住みたい街=住みやすい街」ではないことを改めて考えさせられます。
そこでこの特集記事を元に、東西線沿線に10年以上住んで感じた東西線の住みやすい駅をご紹介したいと思います。
「住みたい街」ではなく「住んで良かった街」を見てみる
まずは、特集されていた東京の住みたい街ランキング上位5位は概ね以下になります。
恵比寿 (えびす)
吉祥寺 (きちじょうじ)
横 浜 (よこはま)
武蔵小杉 (むさしこすぎ)
自由が丘 (じゆうがおか)
(出典先)スーモ
https://suumo.jp/edit/sumi_machi/2016/kanto/
平成28年9月21日参照
住みたい街1位の常連であった吉祥寺を押さえて、この年は恵比寿が1位に。
元々恵比寿はお洒落なイメージで人気がありましたが、アトレをはじめとするショップや周辺のレストランが度々話題になり、テレビや雑誌に取り上げられたことが理由の1つだと思われます。
また武蔵小杉は「オシャレで新しい街」のイメージが定着して若いファミリ―層から人気があります。
そして、これら上位5位全てに共通して言えることが・・・
「スタイリッシュで都会的なイメージ」であること。
せっかく東京に住むのだからスタイリッシュな場所に住みたい。
と思うことは悪くありません。
しかし注意したいのは、
住みたい街=都会的なイメージ
であって、実際に住むと印象が全く違ってきます。
例えば、恵比寿の家賃相場を調べてみると、駅から徒歩10分以上の1Kでも割高。
恵比寿の駅から離れた場所も、周辺は代官山や広尾などの高級住宅地となるため、基本的に家賃は高くなります。
また武蔵小杉は、高層マンションが建設され人口が増え過ぎてしまい、朝の改札口は大渋滞で電車の混雑率が問題に。
更に高層マンションのビル風が問題となるなど、街作りに様々な課題が上がっています。
このため・・・
大事なのは「住みたい街」ではなく「住んで良かった街」なのです。
なぜ住んで良かった街かと言うと、
イメージではなく実際に生活している人々の「生の声」だから。
人それぞれ生活する上で重要視することは様々ではありますが・・・
基本的に生活する上で重要視することは、
- 通勤・通学のアクセスの良さ
- スーパーやドラックストアの有無
- 商店街などの利便性
- 家賃や物価の安さ
- 治安の良さ
など。
そしてこれらの項目が総合的にバランスが良いのが「住んで良かった街」なのです。
このため・・・
様々な記事を参考に満足度が高い「住んで良かった街」をピックアップしてみると、
吉祥寺 (きちじょうじ)中 野 (なかの)池 袋 (いけぶくろ)赤 羽 (あかばね)目 黒 (めぐろ)
などの街が挙げられます。
吉祥寺がランキングの常連である理由
まず注目したいのが、
「住みたい街」と「住んで良かった街」の両方とも上位が「吉祥寺」。
吉祥寺は東京23区ではなく武蔵野市になりますが、このようなランキングの常連となっています。
吉祥寺が強い理由は、
- JR中央線や井の頭線で新宿や渋谷まで直ぐ行けるアクセスの良さ
- マルイやパルコなどの大型店舗があり、更にカフェや雑貨が並ぶお洒落な街
- 吉祥寺サンロード商店街をはじめ商店が多く、ヨドバシカメラなどの大型家電量販店もある
- 井の頭公園があり緑に囲まれた街
吉祥寺は先ほどの「重要視する事項」のほとんど揃っており、(治安は微妙ですが・・・)総合力が非常に高いのです。
全てのバランスが良く、もはや1つの都市として形成されている駅でもあります。
東西線の中野が住んで良かった街の上位
次に注目すべき点が、東西線の中野が上位だと言う点です。
中野と聞くと・・・
中野ブロードウェイに代表される「サブカルチャーの街」だと思われがちですが、実は中野も吉祥寺同様に総合力が非常に高い街なのです。
その理由は、
- JR中央線で新宿まで4分、東西線の始発駅、総武線も走るアクセスの良さ
- 中野サンモール商店街をはじめとする商店の多さ
- マルイや島忠などの生活用品店の充実
- 中野ブロードウェイ、中野サンプラザ、中野ZEROなどの施設の充実
- 高すぎない家賃相場
実は東西線にもこのような街があるのです。
意外にも池袋と赤羽が上位
そして、意外にも池袋が3位。
繁華街で治安が悪いイメージの池袋ですが・・・
実は池袋は駅から10分程歩くと閑静な住宅街となっており、その辺りに住んでいる方が多いのです。
私の会社にも、一人暮らしで池袋に住んでいる方がいます。
その方曰く、
- 池袋の繁華街からは徒歩10分の場所で離れているため周辺は静か
- でも買い物は池袋まで歩いて行けるので便利
- 沢山の路線があり移動は便利
なのだそうです。
これは、予想外の結果!?
ただ街の総合力が高いという点では確かに納得できます。
その他、赤羽は居酒屋がひしめき合う赤提灯の街ですが、
大型スーパーから激安スーパーまであり、更に個人商店も沢山ある「生活費の安さ」や「利便性の高さ」と「家賃が安い」ことが満足度が高い理由。
目黒に関しては、山手線・東急目黒線・東京メトロ南北線・都営三田線が走るアクセスが良い場所。
桜の名所である目黒川の遊歩道を犬とゆっくり散歩できることなどが満足度の高い理由だそうです。
東西線で住みやすい駅は?
住んで良かった街ランキング上位の中野。
そう、この中野こそ長年東西線沿線で生活してきた中で感じた住みやすい駅。
中野に実際に住んで良かったことを私の体験で掘り下げて行くと・・・
まず満足度が高かった一番の理由は「電車の利便性」が挙げられます。
中野は東西線の始発駅。
座って通勤することができるので、大手町や日本橋に会社がある場合は通勤天国と言える駅。
東西線の中でも逆方面の「西船橋」や「妙典」も始発駅となりますが、これらの駅は始発になる電車の本数が少ないのが現状。
中野始発は数分ごとにあり、混んでいる場合でも1本待てば確実に座ることができます。
更にJR中央線が走っており新宿までは4分。
JR総武線も走っており、電車に関しては不自由することはまずありませんでした。
日常生活では、北口の「中野サンモール商店街」が買い物の中心。
商店街には、ユニクロなどの衣類関係のお店、
銀だこ・ロッテリア・エクセルシオールなどの軽食店、
青葉・大勝軒などラーメン激戦区ならではの人気ラーメン店も。
そしてサンモール商店街を曲がると「ふれあいロード」となりこちらも多くの飲食店があります。
(キャバクラが多いので治安面は吉祥寺同様に微妙・・。)
また南口は「中野マルイ」がリニューアルオープンし生活がかなり便利に。
無印良品やハンズビー、地下にはスーパーのピーコックストアが入り、より地元の生活に密着した店舗が揃っています。
南口から7〜8分歩いた場所にはホームセンターの「島忠・ホームズ中野店」。
都心に大型のホームセンターはあまりないので、DIYや日用品を買いたい時には助かります。
このように生活に必要なお店は一通り揃っています。
そして中野の家賃ですが、
- ワンルーム・1K・1DK:7.95万円
- 1LDK・2K・2DK:12.70万円
- 2LDK・3K・3DK:16.25万円
東西線沿線の他の駅と比べてみると・・・
【東西線の家賃相場】
@ワンルーム・1K・1DK
A1LDK・2K・2DK
B2LDK・3K・3DK
- 中野:@7.95万円、A12.70万円、B16.25万円
- 落合:@7.92万円、A12.20万円、B16.89万円
- 高田馬場:@8.60万円、A14.74万円、B19.86万円
- 早稲田:@8.38万円、A14.07万円、B18.05万円
- 神楽坂:@8.96万円、A15.02万円、B20.43万円
- 飯田橋:@10.1万円、A16.94万円、B22.86万円
- 九段下:@9.95万円、A19.22万円、B -
- 竹橋:@11.5万円、A17.87万円、B -
- 大手町:@11.0万円、A17.43万円、B -
- 日本橋:@9.78万円、A15.38万円、B -
- 茅場町:@10.0万円、A15.35万円、B20.89万円
- 門前仲町:@9.23万円、A12.96万円、B17.12万円
- 木場:@8.83万円、A11.97万円、B14.34万円
- 東陽町:@8.47万円、A11.35万円、B14.07万円
- 南砂町:@7.69万円、A9.94万円、B12.90万円
- 西葛西:@6.95万円、A8.82万円、B11.13万円
- 葛西:@6.87万円、A8.69万円、B11.17万円
- 浦安:@6.45万円、A8.40万円、B10.49万円
- 南行徳:@5.97万円、A7.81万円、B9.45万円
- 行徳:@6.28万円、A7.84万円、B9.60万円
- 妙典:@6.59万円、A8.25万円、B10.24万円
- 原木中山:@6.23万円、A7.38万円、B9.11万円
- 西船橋:@6.58万円、A8.12万円、B9.76万円
(出典先) 不動産情報サイト「ホームズ」・「スーも」・「CHINTAI」の3社が掲載している家賃相場表を元に平均値を計算
西葛西〜西船橋間と比べると家賃は少し高いと思ってしまいますが・・・
中野は商店街を始めとするお店が充実し、生活の利便性が高い街。
安心・安全・利便性をお金で買うと言う観点から見ると実は割安なのです。
「東西線沿線に10年以上住んで感じた東西線の住みやすい駅」のまとめ
以上のように、東西線での住みやすい駅は「中野」となります。
その理由は街の総合力の高さ。
東西線沿線に10年以上住んで感じたことは、東京は便利な街のようで実は不便な街。
生活の移動は車ではなく電車。
このため、近くにお店がないと大きな荷物を抱えて電車に乗ることになります。
また、お店が多くても普段の生活に利用できるお店があるかどうか、
駅を利用する人が多過ぎないか、
電車が混み過ぎないか、
家賃が高過ぎないか、
などの程良いバランスを保っている街が住んで良かった街なのだと感じます。
その意味で中野は東西線の中では一番バランスの良い駅なのでした。
そして最後に「東西線沿線に10年以上住んで感じた東西線の住みやすい駅」をまとめると以下のようになります。
- 都会的なイメージが強い「住みたい街」よりも「住んで良かった街」に目を向ける
- 住んで良かった街は、実際に生活した方々の生の声が聞こえてリアルな生活がイメージできる
- 住んで良かったと思えるのは、交通アクセスの良さや商店が多く生活しやすいなどのトータルでの街の総合力の高さと程良いバランス感である
- その意味では、東西線の中野は総合力とバランスが良い街と言える
とまぁこのような感じで、皆様の街選びの参考にして頂けると幸いでございます。
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